数百年、すべての人々を欺いてきた虚構がここに暴かれる。
「わたしは立法権がすべての市民に共有であるような国を求めたでしょう」(小林善彦訳) 「とりわけわたしは、人民が為政者なしですまされると思い、あるいは為政者には一時的な権力だけを残しておけばよいと信じて、軽率にも市民生活に関することの管理とその法律の執行とを、自分たちの手に残しておくような共和国は、必然的によく統治されていないものとして避けたでしょう」(小林善彦訳) これらの言葉は、本論とは直接関係のない祖国への献辞の中で述べられているものだが、よく吟味してみると、ルソーの政治理念の一端が述べられているのに気づかされる。
こうした、自然発生的に現れる規則については、自分を守るために存在しますが、これには、自分の権利と、他人の権利が等しく両立する必要があるために、平和が必要だと考えました。
さて、いったい何が起こるでしょうか。
社会契約説とは? 国家は市民同士の約束(=契約)で成立するという考え方 それまでの絶対王政期では、国家は君主によって統治されていて、市民が国王に従っていました。 ホッブズは王様に対して、神が力を受け渡したとして 王権神授説を唱え、全ての権力を王に与え、国民にはそれに対抗する手段を与えませんでしたが、これは、時代背景がそうさせたものだと考えることができます。
他方、一般意志とは、個々人の意志を集めたものではなく、共同体という人格の意志ですから、共同体の利益、つまり公益の増進をはかるものであるはずだ、というのがルソーの主張でしょう。
生まれてすぐに母が亡くなり、10歳のときに時計職人の父も、ルソーの兄も町を離れ、 孤児同然となったルソーであった。 一般意志とは? では、不自由と不平等を起こさないためにはどうすればいいのか? それは一般意志に従った国家を作り出すことです。
2……これが国家のうちで政府が必要となる理由である。
」(P131) といったくだりは、まるで日本の先日の安保反対デモに対する警察や与党の妨害・反抗を表現しているようで面白い。
権力装置の設立 でもやっぱりこの約束事が守られるか心配になりますよね。
」各人は同じ権利を交換し合い、それによってより強大な力をえる。
17世紀ごろまでの西洋では、国家はこの体制を取っていたわけです。
17世紀ごろから市民革命が多発しているのは、このような流れがあってのことなのです。
その後フランス南東部の街・リヨンへ向かい楽譜写本の仕事をしながら夫人を探すことに。 この目的のため子供は父親に服従する(=自己の自由を明け渡す) 1-3 最も強いものの権利について 力あるものの権利、力なきものの服従の義務なるものは、暴力から導かれるものに過ぎず、ナンセンスである。 2-2-2:自己保存権の相互の放棄 戦争状態を脱するためには、 自己保存権(自分の生命を守る権利)を相互に放棄し合うことが必要です。
8.政体 ここで、やや話題それて、ルソーの政体論についてもご紹介します。 。
職人の下働きとして重労働させられるなど、 不幸な子供時代をおくっている。